わらびの日誌

Please forget me not, but I'll forget you. So it goes.

万歳!

今週のお題「家飲み」

 年に2回ある土曜出勤のあと、やまやでほろよいを6本買う。お酒は強くないし、飲むと眠たくなってたべものを美味しくたべられないのがなんだか悲しくって、あまり飲まない。なんとなく、儀式めいたことがしたいだけなのだとおもう。

 家でお酒を飲むときは、それこそ、きょうは飲むぞ! と意気込まないと飲めない。おまけに体内のアルコール濃度が高いうちに眠って翌日をむかえるとずっとふらふらしてなにもできなくなってしまうので晩酌がてら飲むというのはできなくって、昼間に飲む。スルメやらクラッツやらおつまみがだいすきなのでそれらをたべながら飲むのが理想だけれど、チューハイとおつまみってあんまり味の組みあわせがよろしくない気がして、なにもたべずに、だからといって一気飲みするとすぐに酔うので、ちょっとずつ、口にすこしふくむようにして飲む(飲み会のときは空きっ腹で飲んでは吐いてしまうのでごはんをたくさんたべて、帰るまえにはかならずお茶か水を飲むようにしている)。こう書いてみるとそこまでして飲まなくてもいいんじゃないかとおもえてくるけれど、ほんのたまに飲んでもいいかなとおもうときがくるのでそのときにちびちび飲むのだった。

 正月、恋人の家でお酒を飲んだ。なんというお酒か忘れてしまったけれど、アルコール独特の喉ににおいが残る感じがないのが飲みやすくって、ぐいっといった。それからというもの、「万歳!」と何度も言ってみたり、お笑い芸人のネタ(おもに「エンタの神様」のピン芸人ネタやM-1グランプリなどで披露された漫才)を一時間くらい唱えたりなど、さして意味のないことをたくさん話したいきぶんだったのでとにかく口を動かした。ゴッホより普通にラッセンがすき、だけは恋人に頼まれてもやらなかった。すこしずつからだからアルコールが抜けて話したいきぶんがおわったので、午前三時に、わたしは家に帰るために、恋人はわたしを送っていくために家を出た。そのまま帰らずにぷらぷらと遠くまで歩いてゆこうとして面倒くさくなって、わたしの自宅近くの街灯がいっさいついていない短い道で星を見た。オリオン座以外は名前がよくわからなかったけれど、冬の星がさめざめと光っていた。

 後日、芸人のネタを唱えつづけていたときの録音を聞かされたのであるが(恋人がおもしろがって録音したのだ)、ところどころおなじネタが戻ってくるのでまだまだだなとおもった。

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