わらびの日誌

Please forget me not, but I'll forget you. So it goes.

彼氏に似合う服

今週のお題「好きな服」

 着てほしい服があったら言って、と恋人によく言われるのだけれど、恋人に似合う服が分からない。3年以上はいっしょにいるし、小学生のころに知りあってもう12年くらいは経つのに、これ! とおもう服がピンとこないのだった。服屋さんに行っても、このカーディガンはおなじゼミだったおとこのこっぽい、このベストはむかしからのともだちのおとこのこっぽいとはおもうものの、じゃあ彼っぽい服はと考えると見当たらない。ゆいいつお店で絶対にこれ! とおもったのはうすいピンク色のカッターシャツだった。ボタンが赤い糸でとめられているのと、襟と袖口に赤色のチェック柄が入っているところがかわいかった。けれども、そのうすいピンクのシャツのとき以外は1時間くらい店内をうろうろしてなにも買わずに出ることがほとんどだった。

 彼が土曜授業に行くまえにいっしょにお昼ごはんにでかけたとき、恋人が着ているカーディガンの隙間にしかめっつらをしているプーさんがいることに気づいた。5月に京都駅の美術館えきでやっていたくまのプーさん展で買っていたTシャツだ。プーさんってこんな顔するの? とおもっていたのだけれど、「プーさんとはちみつ」ではちみつの入れものをのぞいているプーさんが眉間にしわをよせていたのだった。プーさんがこんなに表情豊かだったなんて展覧会に行くまでは知らなかった。ミュージアムショップで、わたしはクラシック・プーのランチバッグを、恋人はTシャツと文房具と母の日のプレゼントにバッグを買っていた。彼のおかあさんはプーさんが好きで、家には巨大なプーさんのぬいぐるみだったり、プーさんと仲間たちの置き物だったりが飾ってあって、カーテンの柄もプーさんだった。ディズニー自体も好きらしくって、年に1回はディズニーランドに行っているらしい。

 プーさんにかこまれて育ったせいか、しかめっつらのプーさんのTシャツは恋人によく似合ってる。たぶん、性格がのんびりとしているところがプーさんと似ていて、恋人が持っている雰囲気とも合っているのだとおもう。

 昼寝から目覚めて携帯電話を見ると、恋人から、きょう授業なかった、と連絡がきていた。

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