愛すること、認めること、許すこと
今週のお題「今年こそは」
怖い夢をみた。母校である芸術大学を卒業したあと、またべつの、ふつうの大学に通いなおす夢だ。外国語学科らしくて教室のホワイトボードには英語ではない外国語がずらりと書かれていて、いい成績をとってすてきなティーチングアシスタントになるんだよなんて先生にいわれて、ただただ恐怖した。目がさめたとき、夢でよかったとほんとうに安心した。
学生のころは書かなくても生きていけるふつうのひとになりたくて泣いたこともあったのだけれど、いまは芸術大学で書く勉強をしたことを誇りだとまでおもっている。なにかしら文章を書いているじぶんのことはわりと好きだった。けれども、メイクが好きなじぶんや、ゲームが好きなじぶんのことはちっとも好きになれない。好きなもののことを話したり書いたりすると、ことばからすてきじゃないにおいが漂ってくるみたいで嫌になるのだ。そうなるとじぶんの好きなじぶんでいられなくなってしまって、さらには好きなものを好きだと認められないじぶんのことがますます嫌いになる。愛する、認める、許すのみっつで自己肯定できるはずだから、すんなり生きていきたいものである。と、書くことすら幸せになれるか危うい気がするのだった。