わらびの日誌

please forget me not, but I'll forget you. so it goes.

光に惹き寄せられて

今週のお題「お気に入りの一着」

 タンスのひきだしにうまく服がおさまらない。愛着がわかなくなったときが服の捨てどきだとなにかの番組でいっていたなあとおもいつつ、この服が好きだとかこの服はこういうときに便利だとか考えだすと、やっぱり服の捨てどきがわからない。だから、身長が伸びなくなってから買った服はほとんどタンスのなかにある。

 わたしの服はだいたいがひらひらでふりふりなのだけれど、むかしはひらひらでふりふりな服は苦手だった。小学生のころまでは母がつくったひらひらでふりふりの服を着ていた。けれどもバラのかたちのフリルがついたショッキングピンクのスカートをはいているのはわたしくらいで、まわりのおんなのこはジーパンだったりジーンズ地のスカートなんかをはいていた。母がパートに行くようになって服をつくらなくなってからはカジュアルな服を選んで買ってもらうようになった。

 高校生になって、たまには専門店みたいなところで服を買ってみたらと母に提案されていっしょにイオンモールにいった。祖父母が手芸用品店をしていた関係で、それまで我が家の服は問屋でまかなわれていたから、そういうところで服を買ったことがほとんどなかった。なかなかお店に入る勇気と気力が出なくて、ゆいいつここなら入れるとおもったのがaxes femmeだった。ほかのお店が白色蛍光灯で光いっぱいなのにくらべてaxes femmeはすこし薄暗いんでないかとおもうくらいの照明で、わたしにとっては入店しやすい明るさなのだった。そしてそこはひらひらでふりふりの服を売っているお店だった。ひらひら・ふりふり具合が過剰でなかったせいか嫌悪感はなくって、青地に花柄があしらわれたワンピースを買ってもらった。そのワンピースはいまでも着ているし、かっちりしすぎないけれどフォーマルに近い服なので大学の卒業制作の取材のようなここぞというときにも着ていった。たぶん、もっと大人になったらひらひらでふりふりな服は着られなくなっていくとおもうのだけれど、このワンピースは手離さないとおもう。ちなみにさいきんのお気に入りは、年末の旅行中にアウトレットで購入したパーカーつきのグレーのワンピースだ。裏起毛の手触りがよくって、下にはいたアンダースカートがちらちら見えるのがなんともかわいいのである。

 ひらひらでふりふりの服はおなかを甘やかした服でもあって、そういう服ばかりきているとやはりおなかが甘えてとびだしてしまうから、仕事中はなるべくおなかをひっこめて、ついでに猫背にならないようにも気をつけて過ごしている。

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