どこでもいっしょ
今週のお題「マイベスト家電」
TRIPS!⑧どこでもいっしょ
大学に入学したてのころ、父に持ち運び用のちいさなパソコンを買ってもらった。A4よりもひとまわりちいさくて、デザインの作業をするのにはむいていないけれど、ワードで文章を書くくらいなら充分だった。課題の締切直前とか、学科主催の読書会のつぶやき係とか、とにかく持ち歩いて使いたおした。けれど、学年があがるにつれて課題の本数が減って、家用のノートパソコンを買い替えてからはそちらのほうが動作がよかったから、わざわざちいさいほうを使う理由がなくなってだんだん使わなくなった。さいきんでは立ちあがるのに10分以上もかかるし、すこし操作しただけでフリーズする。御役御免のときがきたらしい。
恋人がiPadを持っているのを見ていたらなんとなく欲しくなってしまって、iPhoneを買い替えたついでにiPad mini4を購入した。もちろん理由はそれだけではなくって、キーボードをつないでちいさいパソコンの代わりにしようとおもったのだった。iPad mini4をショップから持ち帰り、あらかじめ買っておいたキーボードつきケースを装着した。ケースについているスタンドを立ててみる。外見はまさにパソコンだ。いい感じだとおもった。けれども、そのあと苦労したのである。小学生のころからWindowsのパソコンで文章を書いてきたから、文字変換がぴんとこなかった。いちいち矢印を押して選ばないといけないのがめんどうくさいのだ。おかげで文字がはやく打てなくて、スペースキーを押しても全角スペースが打てないのもまどろっこしいし、キーボードをペアリングするのも手間だからすぐに使わなくなってしまった。たまにゲームをするために画面をつける程度になってしまった。おもえば、買った当日、ケースを装着するまえのことなのだけれど、iPadが入っている箱を家のごみ置き場に間違えて持っていってしまって、あやうく捨てるところだった。もしかしたら、必要なかったからとんでもない行動をとってしまったのかもしれない。iPhoneの料金に上乗せされているiPadの料金を見るたびに恨めしかった。
ところが、さいきんになってiPad mini4とキーボードが大活躍している。家用のパソコンの起動スピードがすこし落ちてきていて(最新のiPhoneなんかを買うとどうしてもそれまでに買った機器の動作が遅く感じてしまう)、謎のエラーで再起動してしまうことが増えた。これでは安心して文章が書けないので、iPadを使ってみることにした。まいにち使っているうちにキーボードに指が慣れてきて、矢印で漢字変換を選ぶのも苦にならなくなっていた。全角スペースは「ぜ」と打てば「 ■」と変換できるようにユーザー辞書に登録しておくことで楽に入力できるようになった。それからキーボードを接続するのはキーボードについている電源スイッチをオンにするだけでできて、毎回ペアリングする必要はないとわかった。問題点が解消されたのである。片手で持ち運べるし、枕元においても邪魔にならないし、とっても便利だ。これなら持ち運ぶのも億劫にならなくて、いつでもどこでも文章を書くことができる。
そして、この文章もiPad mini4とキーボードで書いている……と書きたかったのだけれど、矢印で変換するのがめんどうくさいはなしのところでキーボードの充電が切れてしまった。いまはキーボードの充電もかねてパソコンで書いている。すこしは格好つけさせてくれよ! とおもうけれど、2月のはじめからいままで一度も充電せずに使っていたことを考えるとたいへんタフなのだった。よって、この功績をたたえ、今晩は休憩させてあげることにする。あしたからまた締切にむかってがんばってもらうために。
【Ewin】アップルiPad Mini1/Mini2/Mini3/Mini4通用 ブルートゥース キーボード ケース ワイヤレス分離式キーボード PUレザーケース(ピンク)
- 出版社/メーカー: Ewin
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る