月にも氷を、氷にもたまごを。
今週のお題「秋の味覚」
マクドナルドの月見バーガーがはじまると、秋やなあ、とおもう。たまごもベーコンも秋の食材というわけではないからふしぎといえばふしぎなのだけれど、秋にしか発売していないからだれがなんといおうが秋のたべものなのである。ちなみに、月見とつくたべものといえば月見うどんがあるけれど、うどんにおとしたたまごを月に、白身を雲に見立てて月見と呼ぶそうだ。パスタのまんなかにたまごをのせたカルボナーラは月見カルボナーラとは呼ばないだろうから、月見というのは外国にはあまりない文化なのかなとおもう。
ウィキペディアで調べてみると、月見をするのは日本をはじめ中国とか香港とかベトナムとか、東アジアの国が主らしい。中国の中秋節はお月見のためのお休みらしくって、月を愛でるために一家団欒ですごすお休みがあるのはすてきだなあとおもう(もちろん中秋節のお休みは月を見るだけでなく、旅行したりお買いものしたりもするお休みなのだけれど)。月見とつくたべものは月見うどんに月見そば、マクドナルドの月見バーガーと、日本のものばかりなのかなあとおもっていると、台湾に月見氷なるたべものがあると書かれていた。かき氷に黒糖蜜(黒蜜とはまた別のものなのだろうか?)と練乳をかけ、ドライフルーツをのせて、まんなかにくぼみをつくってたまごをのせるらしい。画像検索ではドライフルーツではなくあんこがのっているものが出てきて、見ためはふつうのかき氷とおなじでおいしそうだ。でも、氷にたまごというのがやっぱり想像がつかなくって、ほんとうにおいしいのかなとおもう。試すにしてももう涼しくなってきているかららいねんになりそうだ。そうおもうと、台湾のお月見は秋でなくて夏で、おなじ月を見ていてもその土地の季節には違いがあるのだなと気づく。
秋が終わるまで、隙を見計らっては月見バーガーをたべて過ごすのだとおもう。秋はほかにも栗餅がすきだ。
そういえば、ことしも赤福氷をたべそびれた。