わらびの日誌

Please forget me not, but I'll forget you. So it goes.

ゆるやかに歩め

今週のお題「私がブログを始めたきっかけ」

 高校の進学コースから芸術大学の文芸表現学科に進学したり、新卒採用で就職を決めなかったり、なにかに抗うようにして生きている気がする。朝起きて、はたらいて、夜眠るだけの生活をするのは嫌なのだった。

 大学3回生の秋につくっていろいろ書いていたブログを社会人になってからエッセイブログにリセットして再開したのも抗うためだった。たぶん、ふつうのひとは生活の一部に書くことを取り入れないし、書かなくても生きていける。それはわたしもおなじだ。わたしだって一日なにも書かなくても平気で、きょうは書かなかった、もう呼吸ができない! なんてことにもならない。砂糖水を売るのは副業だと言っていた先輩も書くという本業なんてなかったのかもしれないなんて言いだしている。だからこそ、書く習慣が必要だった。ワードで毎日小説を書くのでもいいけれど、お題にそってインターネット上でエッセイを毎週書くのが丁度良いのではないかとおもった。お題があればじぶんが書きたいことをストレートに書くだけではなく、いままで考えなかったようなことも書けるからだ。お題で困りながらもいまのところは毎週書くことができている(もともとエッセイを書くのは苦手なほうなので困るのは毎回のことだ。写真を撮るのも苦手なのだけれど、さいきんはなるべく撮るようにしている)。

 ところで、大江健三郎の『夜よゆるやかに歩め』を読んでから、ことあるごとに「ゆるやかに歩め」ということばを使っている。とんでもなく生き急ぎそうになっていたり、首が痛くなるくらい未来を見上げていたりするときにじぶんをたしなめるのだ。急速に物語が進んで康夫と節子の恋が終わらないように、恋人やともだちのことを大切にしていられるように、じぶんの生活が破綻しないように、きょうもゆるやかに歩んでいこうとおもう。

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