わらびの日誌

Please forget me not, but I'll forget you. So it goes.

今週のお題(2015.4~2017.6)

欠けてゆくもの

今週のお題「晴れたらやりたいこと」 24歳ってたぶん天気にあまり左右されずに生きてゆけるから強い。ことしは梅雨のわりに晴れの日が多いからそんなことをおもうのかもしれないけれど、遠足や運動会の天気も心配しなくてよい。みんなでよきおもいでを、みた…

万歳!

今週のお題「家飲み」 年に2回ある土曜出勤のあと、やまやでほろよいを6本買う。お酒は強くないし、飲むと眠たくなってたべものを美味しくたべられないのがなんだか悲しくって、あまり飲まない。なんとなく、儀式めいたことがしたいだけなのだとおもう。 家…

幸福がはじまるまえに触れていた誰かを塗りつぶすような夜はずっと雨が降っていればいいし、愛も未来もなにも信じずに、ただ呼吸をしていればいい。

今週のお題「ブログ川柳」 だれにでも愛の挨拶をするひと 名を呼んできみの記号にしてほしい 個体識別番号 2・カオリチャン 不自由な自由なからだを並べる 「きみはたぶんもっと泣いてもいいひとだ」

影を隠す

今週のお題「私の沼」 19歳の春に眼鏡からコンタクトレンズに替えて、はじめてじぶんでメイクをしたときに、目のしたのクマがひどいことに気づいたのだった。どれだけファンデーションを重ねても目のしたが黒いんである。これは一体どういうことなのだと携帯…

繊細な魔法で

今週のお題「おやつ」 「男をつかむなら胃袋をつかめ」ということばをよく聞くけれど、女でも子どもでもおじいちゃんでもおばあちゃんでも美味しい食べものがすきだということには変わりないのだから、「人間をつかむなら美味いものをよこせ」でもいいんでな…

陽射しの名前

今週のお題「髪型」 逃げ恥の新垣結衣ちゃんみたいなショートカットにした旨をある冊子に載せるエッセイに書いたのだけれど、それがとんと入稿も完成もしないうちに、だれでもない、あるいはだれでもあるショートカットになってしまった。またそろそろ切りに…

証拠などない

今週のお題「ゴールデンウィーク2017」 文学フリマに売りものの本を持っていくのを忘れる夢をみるなんて、こんなゴールデンウィークのはじまりかたがあっていいのかとすこし絶望した。しばらくは夢の余韻に疲れてぼうっとしていたけれど、連休なのだといいき…

SOS

今週のお題「部活動」 これから読書部のはなしをする。読書部は真の部員である部長1名と、本命の部活から亡命してきた4名によって構成され、図書室で活動している。活動内容はいたって単純で、部長がやりたいと言ったことをやる。鬼ごっこがしたいと言われれ…

ただのリア充

今週のお題「自己紹介」 「ただのリア充」ということばにはまっている。いわゆるリアルが充実しているというやつなのだけれど、さまざまな方面の友人に近況をたずねられたときにいろいろと話してみて、結論として、まあ、ただのリア充やで、のように使ってい…

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Netflix野武士のグルメお題「ひとり飯」 母は大阪の実家に行くから今晩の夕食はつくれないという。恋人は用事があるから今晩の夕食はわけてやれないという。家に母がずっといる生活・恋人の家にいけばごはんがもらえる生活をしてきて、料理というものをこれ…

ご期待にはそえません

特別お題「おもいでのケータイ」 ともだちのケータイの着信音は黒電話の音だと知ったのは授業ちゅうのことで、それが何度かつづいたせいか黒電話の音が鳴るとクラスじゅうの視線が彼女に集まるようになった。先生も黒電話の音が鳴ると迷わずに彼女の席にむか…

せめてふがいない僕らの

今週のお題「カラオケの十八番」 「大人になるとさ、じぶんがうたった曲にアンサーソング返してもらえると嬉しいもんなんだよ」という大学の先生のことばを聞いてから、カラオケではひとがうたった曲にあわせて曲を入れてうたうようになった。だからback num…

愛した記憶

今週のお題「卒業」 東京ディズニーシーのパレードで「A Whole New World」が流れて、なぜだかわからないのだけれどふっと泣きそうになった。「A Whole New World」といえば『アラジン』の曲だ。 『アラジン』がどんなはなしだったかおもいだそうとしてもぜ…

いろはにふんふんふん

今週のお題「何して遊んだ?」 ちいさいころ、喃語もなにもまったくしゃべらない時期が長すぎて、口のきけないこどもかもしれないと病院でいわれていたらしい。その後診断ははずれて、ほかのこどもよりも口数はすくなかったものの、きちんとしゃべれるこども…

永田和宏『NHK短歌 新版 作歌のヒント』

今週のお題「新しく始めたいこと」 永田和宏『NHK短歌 新版 作歌のヒント』 ――短歌を読んで泣く日がくるなんておもっていませんでした。 NHK短歌 新版 作歌のヒント 作者: 永田和宏 出版社/メーカー: NHK出版 発売日: 2015/02/18 メディア: 単行本(ソフトカ…

もしもあなたを愛したら

今週のお題「私のタラレバ」 はじめて覚えた英語は「この星に生まれて」という合唱曲に出てくる〈Dreams come true together〉で、二番めに覚えた英語は名木田恵子の『星のかけら』に出てくる「If I loved you」だった。主人公・真記の幼なじみである牧人の…

贅沢な冬眠

今週のお題「冬の寒さ対策」 目がさめて、空気がやけに澄んでいると感じることがある。そういうときはたいてい雪が降っていて、窓から見える家々の屋根が白くなっているのだった。 いつのまにかこじらせていた冷え性のせいで冬はあまり得意でない。とくに手…

流れるような恋をして

今週のお題「恋バナ」 街角から飛びだしてきてぶつかってくるのはパンをくわえた制服のおんなのこだけでいい。通勤中に自転車をこいでいたら日本郵政のジャケットを着た男のひとが建物から猛ダッシュで飛びだしてきて、「とっさにブレーキをかける」という動…

ラスクとケーキのあいだ

今週のお題「朝ごはん」 テレビ番組でなぜ関西には8枚切りの食パンがないのかというのをやっていて、8枚切りの食パンのことを「ラスク食べたらいいですやん」と芸人さんが言っているのを見てついうれしくなってしまった。家のたこ焼き器に埃がかぶっているく…

言霊漏洩注意報

今週のお題「2017年にやりたいこと」 典型的な、スケジュールをたてるのがすきで、スケジュールをたてただけで満足してしまうタイプの人間である。おかげさまで、フェイスブックに書いていた親知らずを3本抜くという昨年の目標も、1本しか抜いていないから達…

今日君が笑う、それだけで春だ。

今週のお題「私のブログ・ネット大賞2016」 メレンゲの「君に春を思う」にやられつづけた1年だった。「8月、落雷のストーリー」のことをエッセイに書くためにギターボーカル・クボケンジさんのライナーノーツを読んでいて、そのときに「君に春を思う」につい…

いつかまたお会いしましょう

はてなブログ5周年ありがとうキャンペーンお題第2弾「5年後の自分へ」 タイムカプセルに入れる手紙に、S高校に行っていますか、なんて書いた半年後に行きたい高校が変わっているような、気まぐれで、のんきな感じで生きている。とりあえず先のことは置いてお…

永遠とゆうの、

それどこ大賞「買い物」 夜行バスのなかで、遮光カーテンごしに向かってくる光と去っていく光を追いながら泣くのをこらえていた。livescope 2013~Terminus~の最終日にGARNET CROWが解散すると発表したのだった。たいせつなお知らせがあります、というゆり…

すきな本のこと

今週のお題「プレゼントしたい本」 恋人にガルシア=マルケスの『百年の孤独』をプレゼントしてもらったというはなしを読書会の常連さんに聞いてから、本のプレゼントに憧れている。どうして『百年の孤独』だったのかたずねてみると、そろそろきみはこの小説…

月にも氷を、氷にもたまごを。

今週のお題「秋の味覚」 マクドナルドの月見バーガーがはじまると、秋やなあ、とおもう。たまごもベーコンも秋の食材というわけではないからふしぎといえばふしぎなのだけれど、秋にしか発売していないからだれがなんといおうが秋のたべものなのである。ちな…

風花

今週のお題「防災の日」 地面をつたってからだ全体をおおきく揺さぶるような地震だった。国会図書館のガラス戸がばちばちと音をたてていた。そのときわたしは大学の卒業制作の資料を集めていて、日本地震工学会の会誌を読んでいるところだった。長い揺れがよ…

首が痛くなるくらい未来を見上げていたころ、わたしもきみもおなじ空のしたで生きていた。そんなことですら奇跡なら、悲しみなんてなくなってしまうね。

今週のお題特別編「はてなブログ フォトコンテスト 2016夏」 恋人のふりをして夕立を待つ ぺたんぺたんと音が鳴る靴擦れ 期末試験にて花氷を盗む

加蓮ちゃんについて

今週のお題「セールの戦利品」 TRIPS!⑭加蓮ちゃんについて これから加蓮ちゃんについて書く。加蓮ちゃんは北条加蓮という名前で、「アイドルマスターシンデレラガールズ(通称デレマス)」に登場するクール属性のアイドルだ。 デレマスの派生ゲーム「アイド…

積ん読山にようこそ!

今週のお題「わたしの本棚」 TRIPS!⑬積ん読山にようこそ! ご査収ください。#このタグを見た人は自分の積読を告白する pic.twitter.com/sAyF5NLpNm — わらびー (@b0mayuun) 2016年6月16日 積ん読山に猫がおしっこをしてしまったことに気づいたのは、ツイッタ…

価値観

今週のお題「もしも100万円が手に入ったら」 TRIPS!⑫価値観 100万円とは、つまりわたしの給料約10か月分なのだった。仕事をしているひとであれば手が届く金額だ。就職活動中に、アルバイトで100万円貯金したというおとこのこに出会ったこともある(それは集…