わらびの日誌

please forget me not, but I'll forget you. so it goes.

光で満たされた海/あれほどに好きだった碧い海

今週のお題「私のテーマソング」

 〈迷わずに愛する為に どれくらい ねぇ 強くなればいい?〉なんて歌を小学生のころから聞いていたから、大人になったら〈朝日が二人を起こすまで〉〈車の中でずっと手をつないで眠った〉りするのだとおもっていたし、いまでもちょっとだけ憧れている。これはGARNET CROWの「in little time」という曲で、歌詞から感じられる幸福感と、幸福なのに破滅してしまいそうな雰囲気が、よどみないピアノ・ささやかなパーカッション・コーラスで構成されたインストゥルメンタルとボーカルの声・うたいかたによく似合っていて特に好きなのだった。バンド形式の音楽が多いなかで「in little time」が流れると空気ががらっと変わる感じがするのも、「君の家に着くまでずっと走ってゆく」のカップリング曲だというのも良かった。

 「忘れ咲き」を聞けば〈ただ好きでいる そんな風にいれたらいいなって思う〉と本気でおもうし、「今宵エデンの片隅で」を聞けば〈僕は君に許されていたい〉と切実におもう。「Hello Sadness」で〈今もまだサガンを読む度〉とくればフランソワーズ・サガンの『悲しみよ こんにちは』を読むし、「君の思い描いた夢 集メル HEAVEN」で〈青い花を 咲かす ノヴァーリスの扉へ〉とくればノヴァーリスの『青い花』を読む。「over blow」って堀辰雄の『風立ちぬ』のことなんじゃないかとか、「JUDY」の出だしの歌詞はカズオ・イシグロの『わたしを離さないで』に出てくるノーフォークの話みたいだとか、歌詞とじぶんが読んできた小説の関連性をぼんやり考えてみたりする。そうやっていままで生きてきた。解散から2年が経ったけれど、GARNET CROWがつくった音楽から考えごとをする習慣はずっと続いている。

 さいきんのお気に入りは「lose feeling」だ。〈温もりを感じられぬ 春の日のように 思えてしまうのです。君なしじゃ〉の句点がかわいすぎて愛おしい。そういえば、「in little time」とおなじで歌詞に海が出てくる曲だった。気がむいたらこの2曲の関係を考えてみることにする。

君の家に着くまでずっと走ってゆく

君の家に着くまでずっと走ってゆく

 

 

僕らだけの未来

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